運命の欠片

出会った時にはすでに遅かったのかもしれない。それでも運命の人と恋してしまうお話です この恋の結末はどうなっていくんだろうか・・・

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102話 「キスの温もり」

その後少し落ち着いたえみは、



繋いでた手をスッと離して、



「ごめんね・・・食べようっ」




そう言って、俺にほほ笑んでくれた。





俺は、何も言わず、ただ頷いただけだった。

もし、大丈夫かとか?言ったらまた何かの感情が入ってしまい
泣いてしまうかもしれないから・・・

2人で居る時はなるべく楽しく居たかった。




大分落ち着いて、仕事の話や、最近あった楽しい事など
2人で、時間が経つのを忘れるくらい話した。









けど、俺の心の奥底には、今日の日付で・・・
えみにごめんねを言われた日付の入れた、退職願いを
提出しようって・・・もう心に決めたんだ。


今言ったら、えみは私のせいだ、私のせいだって
言うだろうな。



えみは、すぐ自分を追い込んじゃうからなぁ・・・  心の中で恋人を想うような
そんな温かい気持ちで思っていた。




後々バレた時には、俺はやりたい事みつけたからって言おうと思ってる。
そういえば・・・おそらく、えみは自分を追い込まないだろうって


あーだこーだと心の中で自分が辞める事を上手く展開していけるように
考えてた。






「何か考えてるの?」





「んお?いや・・・なんでもないよ。そろそろ行こうか?」





不思議と、えみには心の中を読まれる傾向があって
分かり合えた仲というか、俺が、単純というか・・・






そんな心のやり取りなんて、恋人か夫婦ぐらいしか出来ず
もう、そんな人が居なくなるかもって思うと、やっぱり淋しかった。








帰りのエレベーターの中で

手を握り合ってたんだけど、不意にキスしたくなって

そっと、唇を重ねた。






えみは、嫌がる素振りもなくて、俺たちは扉が開くまで
ずっとそのままキスをし続けた。







店を出てから、えみと重ねた唇が心臓を持ったみたいに
ドクンドクンと、熱く脈打っていて、この温もりと感覚は忘れないって
自然とそう思ったんだ。







外に出て、駐車場まで、2人は手を離さなかった。




俺は、何を思ったか、変な質問をしてしまう・・・

「ねぇ・・いきなりキスして嫌じゃなかった?そんな気分じゃなかったでしょ?」






「だって、好きな人に求められちゃったらキスしちゃうでしょ・・・?」







「ほら、今日ちょっと、暗い話しちゃったからさ」








「急に、今日から嫌いになります!
もうキスしません!ってなれる訳ないでしょ・・コータのバーカ・・・」





「あはは・・・そりゃそうだね。」



納得した答えで、2人とも笑い合えた。









そのまま車に乗り込み、寮の近くまで送ってもらい

俺が降りてから、バイバイしてしまうのが少し淋しく
じゃーねーとか、またねぇとか言うものの・・・





えみは、中々車を発進しなくて




「ほらっ!もういきなよっ」

少し強くえみに言ってあげて



「うん・・・じゃあ行くね。」





「気をつけてね。」



えみは車を発進させた。



見送って車が見えなくなると、フゥーと一息ついた。

足取りは重かったけど、勝負がついたというスッキリ感とやっぱり負けちゃったという
敗北感が入り混じっていた。


旦那さんと、勝負していたわけでもなかったけど、えみはあの人を選んだんだし
負けちゃったなぁって思いが心の中を覆っていた。









この後、俺は退職願に日付を書いたんだけど
結局、1から書き直すことになった・・・





男は、1人になったときとても弱く、
退職願いが、涙で汚れてしまったのである。





泣いた分、何かが強くなったんだろうか?








泣いた分、本気だったって事なのかな?













涙は、何も答えてはくれなかった・・・





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101話 「滴」











2人で、はしゃいだ後景品が出てきた。




ゴロン・・・






なんだろ、なんだろって2人で意味もなくときめいて
蓋を開けた。







出てきたのは、メチャメチャ安っぽいペンダント
そのペンダントはハート型で真ん中がギザギザに割れてて

2人で片方づづ持つという恋人専用みたいなアイテム。
なんだか、前もこんなの出したような・・・







2人で、なんだぁこんなのかぁ・・・と、意気消沈



「えみ・・・これあげようか?」








「え?やだよ・・・これハートが割れてるもん
なんかいやなの・・・」





「そ、そっか、でも、せっかくだから持っとくよ」




そのペンダントを無造作に後ろポケットにしまい込んだ。





こういうの拘る人は拘るんだろうなぁ・・・
俺もなんとなくハートが割れてるのが嫌な気もした。





「ねぇ、ご飯どこにする?」






「どこでもいいよ、コータの好きなとこで♪」




「じゃあ、眺めのいい洋食屋にしようか?」





「うん、いいよ~」





そこは、えみとはトータルすると行ってる割合の多い店で
そんなに広くないけど、落ち着いていて、眺めもいい

道路に面してるわけではないので、俺としては人目を気にしなくて済み、
こういう関係には丁度いい店だった。




席について、テーブルにある水を一口飲む。







「ん~~~っと、その・・・答えは、一緒になれないでいい・・・んだよね?」



ストレート過ぎたかもしれない感じだけど
遠回しにしても仕方ない。



話始めは、なんとなく言葉が詰まる。







えみは、テーブルの中央ぐらいに目線を落としコクリと頷いた。



「そっか・・・そりゃそうだよね。まだ1年ちょっとだし、無理だよなぁ
相手の事嫌いになった訳じゃないんだし・・・うんうん、仕方ないよ。」



変に声のトーンを少し上げて妙な振る舞いをしてしまう。
悔しいけど、これが現実なんだと言い聞かせた。




「あ、えみ食べ物選ぼうよ。早くしないと店員さんもイラっと来ちゃうぞ」





「うん・・・」






品物を選んでから少しの間、沈黙の時間が続いた。













「・・・ご・・・んね・・・・コータ」






「え?」










「ホントに悩んで、考えたけど・・・今の人を裏切る事出来なくて
コータとは、一緒にいて楽しいし運命の人はコータなんだと思うの・・・

でも、出会うのが遅すぎちゃった。

コータみたいな人がいて、ほんとビックリしたよ
出会えただけでも、幸せだった。」





「あ・・・うん、ありがとう。その気持ちは俺の心に閉まっておくよ
出会えた人からそんな事言われたのなかったし、素直に嬉しいよ。」










話が途切れ、ここってタイミングで料理が運ばれた。






俺は、この時心の中で、あぁ・・・やっぱりもうすぐ辞めるべきだなって
そんな事と思っていた。


えみの決断だし、悩んで考えた結果だとおもうから尊重したい。
どうして?なんで?もっと考えてよ!!とか一緒になりたいんだよ!!とか・・・


もう必要のない言葉なんだ。









「じゃあ、ランチ来たから食べよっ」







食べ始めようとした、その時!










ガシャァン!!カラ~ン・・・

えみが、フォークを落としてしまった。



その音が、何か張り詰めていたモノを解いたかのようで

それから、えみは急に泣き始めてしまった。




「うぅ・・・・うゎーん・・うぅ・・」










「え、えみ・・・・」






所々にいたほかのお客さんや、店員さんの一斉の視線を浴びる。







どうしていいか分からなかった。
優しい言葉をかけても、余計泣いてしまいそうだし・・・

とりあえずフォークを拾って、そのまま手をずっと握ってあげた。










えみは、小さな手で痛いぐらい強く握り返していて









そのまま俺は、ジっとしているしかなかったけど、

その手から伝わる確かな温もりは・・・










コータごめんね・・・って熱く心に響いて、












それが、たくさんのえみとの思い出を
滴と変えて、









俺の目から滲み出ていた。



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祝100話 「待ち合わせ」








ついにこのブログも100話に到達しました。
これも、みなさまのお陰だと思います。

記念のコメントなど頂けると幸いです
これからもよろしくです。。。でも、もうちょっとで完結かも(涙)
それでは、100話どうぞ









次の日俺は休みで、えみと約束があるので10時ごろ起床した。



軽くシャワーをあびて、ササッと支度をする。


おそらく、「NO!」の答えに自分自身、免疫をつけて

その場で、取り乱すことないように言い聞かせていた。

約束の時間まで、まだ一時間ちょっとあるが
寮にいてもなんだか落ち着かないので、ちょっと散歩に出かけた。






すぐ近くに湖畔があって、気を紛らすには丁度よかった。






そして、1人でタバコを吸い黄昏ていた。

この景色ももうすぐ見納めかなぁ~~ほんとに俺辞めちゃうんだろうか?
自分の事のくせに客観的に言ってバカみたいだけど、自分が辞める事を
妙に人事に思えたんだ。








まだ時間はある。



仕方ないので、お土産屋さんを見てまわる

その建物の奥にちっこいゲームコーナーがあって少し古いスロットマシンがあり
100円でクレジット50点になり、時間つぶしには丁度良かった。







ところが・・・・
トータルで1000円ぐらい使ってしまった・・・なんと勿体無い。。。





その時、携帯の着信メールがあり、





「終わったから今からいくよ!コータは今どこ・・・?」









ゲームを中断して、メールを打った。


「今ね、お土産屋だよ!レイクホテルの近くだよ?
わかるかな・・・その中のちっこいゲーセンにいる(笑)」







ほんとはすぐ外にでて、待ち合わせても良かったんだけど
なんか大当たりしないのが、気に食わなくて・・・







その後、追加で300円ぐらい入れたときである
やっと、絵柄の777が揃って大当たり・・・


閑散としたゲームコーナーに似つかわしくない轟音が台から響き渡る



音でけーーーよ。そう思いながら点数を増やしていく。


400点で何か景品がでるみたい。







その時、ふいに背中を叩かれた。











「ちょっと!コータぁ(笑)なにやってんのぉ??」







「あぁお疲れ(笑)なんか当たっちゃって・・・」









「あははっ、すごいね!!ねぇどうやるの?」





少しの間、ゲームの消化の説明をして
えみにボタンを押させたり、仲良く楽しんだ。



2人とも大げさと思えるくらい笑い合えたのが
久しぶりというか、2人はちょっとの事でもこんなに
盛り上がれるんだなぁって、つくづく思えた。



ほんの少しの時間だったけど、
なんでもない、くだらない事でも2人なら腹の底から

笑い合える。

きっと幸せは、特別なものなんかじゃないんだよね?












この光景は・・・










これから・・・・













辛い話をするかもしれないっていうのに・・・












とても幸せな恋人のように











傍からは、見えていたんだ。




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99話 「言い訳」

すべてが勢いだった。


おいおい!何書いてるんだよ!冗談だろ?

そう思う自分と、

もうこんな所いらんねーよ。バカバカしぃ辞めちゃえ!!

そう思う自分が心の中で見え隠れしていた。





パソコンで、どのタイミングで誰に提出するのがベターか・・・
退職願の見本まで、事細かく調べられ。常識のある男へと、いざなってくれる。

そして、便箋に書き綴った私事は

日付はまだ入れないで、とりあえず封筒にしまった。






文字を書くことで少し冷静さを取り戻した俺は・・・




ほんとにこんな理由で、勢いで出しちゃっていいのかな?

そういえば、えみと会えなくなっちゃうのかな・・・

少しの貯金もあるが、すぐに底をついてしまうだろう
一抹の不安が募る。

職業安定所にいけば、なんでもあるだろう
とりあえず1、2ヶ月で失業保険でももらいながらで、なんとかなるだろう

そんな気持ちでいた。






その日はそのまま眠りについた。











次の日、俺は退職願はそのままに、出勤した。







えみに聞きたいことがある。


桑田とどうなってんのか・・・・



こんな事聞ける立場じゃないんだろうけど、心のモヤモヤを晴らしたかった








仕事の合間をぬって、2人で少し話すことができた。











「な、なぁ・・・最近桑田と飯でもいったのか?」







「え?桑田君と?・・・・・」








少しの間があったが、えみは話し始めた。






「うん。行ったよ・・・」







「でも!!!でもね・・・コータも誘ったんだよ。
桑田君が誘ったみたいだけど、電話も出ないし・・・って言われて二人で
行ったよ・・・」





お前が俺を誘ってもいいじゃねぇか!?桑田が俺に電話して
出なかったから、はいそうですかと、行ってしまうのか?と、突っ込みたかったけど
言葉を押し殺して我慢した。

俺はその日電源を切っていないし、電波の届かない所にいたわけでもない
桑田のしたたかな計算なんだろうか?


でも、電話すら来なかったんだぞ?なんて、あえて言わなかった。


「そっか・・・んで、どこに食べに行ったの?」





「え?お餅食べに行った」




寮から10分もいけば、大きな神社があり、その境内にはお餅を食べさせてくれるお店がある
どうやらそこにいったらしい。

俺も明るく、そっか~~~電話来たのに残念だよぉ今度3人で行こうぜ~
ぐらいのテンションで振舞わないとダメなのかな・・・



嫉妬の塊になってる自分が憎い。





えみは突然思い出し笑いでもしたかのように少し笑いながら話し始めた。


「それでさ~笑えるんだけどね、桑田君が凄い勢いで餅食べるから可笑しくって
あんな早く食べる人いないよ。

ヒョイパク!!ヒョイパクだよぉ」




えみの笑顔はかわいくて愛しくて・・・・





俺は、それに合わせて作り笑顔するのが、精一杯だった。






俺の嫉妬というか、苛立ちは、・・・いつまで経っても答えてない
あの質問にも迫った。




「ねぇ・・・えみはさ・・・・旦那さんと別れないんだろ?

もう答え決まってるだろ?」





突然なに??そんな形相になったえみは・・・





突然、後ろ向きになって








「今話さなきゃダメ?」

そう言ってきた。





後ろを向いたって事は、すこし泣いてるんだろうか?

まだ夕方の休憩時間だし、夜の仕事に差し支えるかもしれないな








「じゃあ、明日の中抜けでご飯でも行こうよ。その時に話してくれないか?」










少し間があいて・・・

小さく鼻をすすったあと、微かに聞こえる声で
















えみは呟いた。














「うん・・・わかった。」




3月1回しか更新してないじゃん
いい加減にしてよ!!!
すいませんです・・・今後も頑張りますのでよろしくです
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