運命の欠片

出会った時にはすでに遅かったのかもしれない。それでも運命の人と恋してしまうお話です この恋の結末はどうなっていくんだろうか・・・

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101話 「滴」











2人で、はしゃいだ後景品が出てきた。




ゴロン・・・






なんだろ、なんだろって2人で意味もなくときめいて
蓋を開けた。







出てきたのは、メチャメチャ安っぽいペンダント
そのペンダントはハート型で真ん中がギザギザに割れてて

2人で片方づづ持つという恋人専用みたいなアイテム。
なんだか、前もこんなの出したような・・・







2人で、なんだぁこんなのかぁ・・・と、意気消沈



「えみ・・・これあげようか?」








「え?やだよ・・・これハートが割れてるもん
なんかいやなの・・・」





「そ、そっか、でも、せっかくだから持っとくよ」




そのペンダントを無造作に後ろポケットにしまい込んだ。





こういうの拘る人は拘るんだろうなぁ・・・
俺もなんとなくハートが割れてるのが嫌な気もした。





「ねぇ、ご飯どこにする?」






「どこでもいいよ、コータの好きなとこで♪」




「じゃあ、眺めのいい洋食屋にしようか?」





「うん、いいよ~」





そこは、えみとはトータルすると行ってる割合の多い店で
そんなに広くないけど、落ち着いていて、眺めもいい

道路に面してるわけではないので、俺としては人目を気にしなくて済み、
こういう関係には丁度いい店だった。




席について、テーブルにある水を一口飲む。







「ん~~~っと、その・・・答えは、一緒になれないでいい・・・んだよね?」



ストレート過ぎたかもしれない感じだけど
遠回しにしても仕方ない。



話始めは、なんとなく言葉が詰まる。







えみは、テーブルの中央ぐらいに目線を落としコクリと頷いた。



「そっか・・・そりゃそうだよね。まだ1年ちょっとだし、無理だよなぁ
相手の事嫌いになった訳じゃないんだし・・・うんうん、仕方ないよ。」



変に声のトーンを少し上げて妙な振る舞いをしてしまう。
悔しいけど、これが現実なんだと言い聞かせた。




「あ、えみ食べ物選ぼうよ。早くしないと店員さんもイラっと来ちゃうぞ」





「うん・・・」






品物を選んでから少しの間、沈黙の時間が続いた。













「・・・ご・・・んね・・・・コータ」






「え?」










「ホントに悩んで、考えたけど・・・今の人を裏切る事出来なくて
コータとは、一緒にいて楽しいし運命の人はコータなんだと思うの・・・

でも、出会うのが遅すぎちゃった。

コータみたいな人がいて、ほんとビックリしたよ
出会えただけでも、幸せだった。」





「あ・・・うん、ありがとう。その気持ちは俺の心に閉まっておくよ
出会えた人からそんな事言われたのなかったし、素直に嬉しいよ。」










話が途切れ、ここってタイミングで料理が運ばれた。






俺は、この時心の中で、あぁ・・・やっぱりもうすぐ辞めるべきだなって
そんな事と思っていた。


えみの決断だし、悩んで考えた結果だとおもうから尊重したい。
どうして?なんで?もっと考えてよ!!とか一緒になりたいんだよ!!とか・・・


もう必要のない言葉なんだ。









「じゃあ、ランチ来たから食べよっ」







食べ始めようとした、その時!










ガシャァン!!カラ~ン・・・

えみが、フォークを落としてしまった。



その音が、何か張り詰めていたモノを解いたかのようで

それから、えみは急に泣き始めてしまった。




「うぅ・・・・うゎーん・・うぅ・・」










「え、えみ・・・・」






所々にいたほかのお客さんや、店員さんの一斉の視線を浴びる。







どうしていいか分からなかった。
優しい言葉をかけても、余計泣いてしまいそうだし・・・

とりあえずフォークを拾って、そのまま手をずっと握ってあげた。










えみは、小さな手で痛いぐらい強く握り返していて









そのまま俺は、ジっとしているしかなかったけど、

その手から伝わる確かな温もりは・・・










コータごめんね・・・って熱く心に響いて、












それが、たくさんのえみとの思い出を
滴と変えて、









俺の目から滲み出ていた。



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