運命の欠片

出会った時にはすでに遅かったのかもしれない。それでも運命の人と恋してしまうお話です この恋の結末はどうなっていくんだろうか・・・

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36話 「言い分」

「ちょっと話があるんだ・・・いい?」










「え?うん・・・」












俺はそう言って助手席に乗り込んだ。












明らかに重い空気が車内に漂う。














「あの・・・」











「あのね・・・・」














「えみと出会ってから、すごい気が合って、考えも一緒で
どんどんえみに惹かれていってね・・・・

えみの事好きなんだ・・・・一緒にいたい・・・いつもえみの傍に居たいんだ、
今すぐ答えを出してくれなんて言わない、いつか一緒になれたらって
思ってる・・・・」

















俺はえみの手を握って、そして俺の気持ちを伝えた。


















えみは突然泣き出してしまった、今まで張り詰めていたのが
我慢しきれずに・・・・



その涙は、ポタポタと服の上にこぼれて・・・・














そしてえみは、落ち着いた頃に話し出した。





「あたしもね・・・コータと出会って、こんなに気が合う人いるんだって
驚いてるんだ・・・コータが運命の人なんだろうなって思う。














でもね・・・































彼の事は嫌いになれない・・・









あたしは喘息持ってて、彼は空気のいい所に住んで、一緒になろうって
それでこの場所にきたの・・・・






その彼のやさしさを裏切れなかったし、だから結婚した・・・





でも、あたしもどうしていいか分からない・・・・









今一番大切な人が誰なのか分からないの・・・・

ひどい女だよね・・・あたし・・・







結婚して、数ヶ月で離婚とか・・怖くてできないし
親にも迷惑かけちゃうし、あたしは帰るところなくなっちゃう・・・














こんな事言っててずるいかもしれない、でもコータと一緒になりたいって考えたりもするよ。













あたしもコータと同じ気持ちだし、どうしていいか、ほんとに・・・
ごめんなさい・・・今はこれしか言えないの・・・」















えみはまた泣き出してしまった。














俺以上に、えみは考えてたのかもしれない。
追い詰める事は愛じゃない。













お互い好きで、信じあえてても二人には言い分がある。














失いたくはない、それは分かってる
でも、すぐには決められない・・・無理かもしれない。








答えを見つけに急いだら、崩れてしまいそう


























「うん、そうだよな、それに未来のことなんてどうなるか
分からないし、半年後、一年後でまた変化があるかもしれないから」












「だから、今は待ってるよ・・・・今は傍にいられるだけでもいいんだ。」














えみはそのまま泣き続けていた。

21歳の女性にこんな事は重荷になってしまったんだろうか・・・














今は、暗い迷路でも仕方ない、そのうち光が差して迷路も抜けられるはずだって思う。













「じゃあ、時間もないしそろそろ帰らないとだね。家着くころ
無事着いたってメール頂戴ね・・・・」










「うん・・・・落ち着いたら帰る・・・ごめんね・・・」













えみはまだ泣き止む事が出来ず、俺が居たらずっと泣き続けてしまう
と思って、俺はその場から去ろうと思った。




















「じゃあ、気をつけて帰るんだよ・・・またね。」




















微笑んで見送ってやるしか出来なかった。











バタンっ!







俺はドアを閉めて寮に戻った。






それからすぐには、車のエンジンは掛からなかった
今の自分の気持ちの整理に時間が必要だったのかな・・・



















何十分もして、俺の携帯が鳴った。













「もうすぐお家だょ!今日は馬場さんち一緒に行ってくれてありがとう
コータの気持ちはすごい嬉しかった。おやすみなさい。」
















その夜は中々寝付けずにいた、えみの事ばかり考えていて














見失っちゃいけない・・・















時間が必要なんだ。




















何年かかってもいい・・・


















一緒になれるなら・・・・










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コメント

コメントありがとうございました。
第1話から読ませていただきました。
お互い好きなのに・・・・・。
とてもせつないです。
続きが気になります。
2007-01-11 Thu 07:39 | URL | いろは [ 編集 ]
コータさん、すごい
大人なんですね・・・

私だったら、きっと先を先を・・・ってどんどん次のことを望んでしまって
時間をかけることが必要だってことに、すぐにはたどりつけない

えみちゃん、コータさんみたいな人に愛されて、このとき幸せだったんじゃないかな・・・これからのふたりの道が辛かったとしても

今、ふたりはまだ一緒に過ごせてるのかな・・・

ふたりの幸せを願ってしまいます
2007-01-11 Thu 16:28 | URL | saya [ 編集 ]
バタバタしてて久しぶりにじっくり読んだよ~!
せつないなぁ。。。
一緒になりたいのになれない。。。
私の彼もいつも言います
時間をかけてゆっくりと・・・

重ね合わせてしまって涙が出そうになります。。。
2007-01-11 Thu 21:30 | URL | ゆめ [ 編集 ]

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