運命の欠片

出会った時にはすでに遅かったのかもしれない。それでも運命の人と恋してしまうお話です この恋の結末はどうなっていくんだろうか・・・

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76話 「楽しいの?」













「俺実はね・・・・不倫しちゃってるんだ・・・」






顔色1つ変えないでなおちゃんが聞き入る。











「相手が結婚してるんだよ。
知り合ってもうちょっとで一年ぐらいになるんだけど・・・




出会ってからすぐ気が付いたんだけど、
共通点も多くて、考え方も似てるんだよね・・・


運命だなぁって感じる事がすごい多くて
お互い惹かれ合うには、そんな時間かからなかったんだ。」








それから俺は、旦那にバレたこと、好きになりすぎて
苦しい事、そしてこの前なった病気の事も・・・・






事細かく、なおちゃんに聞いてもらった。













俺は、頑張ってとか、辛い事多いけど信じなきゃね、とか・・・
そんな言葉を期待してたんだけど。








なおちゃんは、




「楽しい?」













「え・・・・?」













「コータ君が、そんな恋して楽しいの?って聞いているのよ」













唐突に出た言葉は、なんていうか・・・俺もびっくりしてしまい・・・









「いや・・・最初の頃は楽しかったけど、今じゃそうじゃないのかも。


待ってるだけも、辛いし・・・具体的な約束の日もあるわけでないし」














「その子ね・・・旦那捨てられないと思うよ。んで、知り合った
コータ君も好きになっちゃったけど、捨てられない。

1つに決められない、ずるい子だと思うな~。」












俺もそれは薄々気が付いていた。

何かにつけて、やっぱり旦那と別れるのは難しいんだろって。


黙っている俺に、さらに被せてなおちゃんが話始めた。










「その子がもっと本気なら、大事にしてくれるはずだよ
離婚までどうやっていくか報告とかするはずだよ!

ほんとに待ってて欲しいとか、口にするはずだけどなぁ

コータ君だって、ただ待ってるだけみたいだし
もっと本気ってアピールしないとだめじゃないの?」













確かに、えみ自身から、ちゃんと別れるから待ってて欲しいとか
口にされたことはない。

俺も・・・・何も出来ずただ時が過ぎるのを待っているだけ。



それしか出来ないと思っていた。











なおちゃんが最後に爆弾を落とした。





「でも・・・これ以上辛い想いしたくないなら、諦めなよ。」













「・・・・・そう・・・だよね・・・。」














「もっといい人いるよぉ~相手はもぉ旦那さんいるんだし、
なんらかの形で区切りつけたほうが、あたしは
いいと思いますけどね。」












いままでの俺の信じてた事をすべて否定されたような
なんか・・・・切ない気持ちになってしまった。



そりゃそうだよな。俺はバカな恋愛しちまった。



なんだかんだ言って、人間は自分が一番かわいいんだよ。

こんなにボロボロになって、報われないなら
なおちゃんの意見がもっともだよ・・・。













当事者にしか分からないやり切れない部分もあるけど・・・

考えてみれば、離婚に向けて動いてる様子もないし、
好きになったのはホントかもしれないけど、

旦那と別れる勇気は、最初から持ち合わせていなかった。













結論を出したなおちゃんは、ガックリとした俺を横目に
出てきた料理を次々と口に運んでいた。








テーブルに置いてあるアイスコーヒーは氷もほとんど解けてしまい
まるで、俺の心を映し出しているかのように、
黒く淀んでいたんだ。













運命なんて浮かれていた自分・・・

四葉のクローバーは押し花にしても、やっぱり枯れている事に
違いがなく、俺達の恋の如くセピア色に変色していたんだ。










しばらくして俺達は店を出た。












元気のない俺に、なおちゃんが話しかける。


「ねぇそんな落ち込んでもしょうがないでしょ?
コータ君の事考えて言ったんだからね。落ち込ませるために

言ったんじゃないから・・・」









「うん・・・・わかってる。」













ファミレスを出る頃に降りだした雨は、なおちゃんの家の近くに
なると、本降りになってきていた。






「あっ!!ちょっと!!コンビニいってくれる?」















「うん、いいよぉ」













「支払いがあるんだ。コータ君・・・車に傘ない?」












「え?ないよぉ」













「濡れるのいやだなぁ・・・」





そう言って、チラリと俺を見る。

コンビニの駐車場に止めているのに、まったく行く気がない。
止めてって言ったの本人なのに・・・・。












「わかったよ!!俺が行ってくるよ。」






なおちゃんから支払い用紙とお金を預かって
コンビニのドアまで走る。













用事を済ませ、車に戻る。

「はい!領収とおつりね」










「ありがとう!でも・・・・コータ君やっぱり優しすぎるね
あたし、行ってくれるか試したんだ。」













「へ??試した??だって雨濡れるのいやなんでしょ?
しょうがないから、行ってやっただけだよ。」














「そんなんだから、女の子はどんどん甘えちゃうよ?
優しいに越した事はないけど、やっぱり見てると優しすぎる
と思う。」














「俺にはよくわからないよ・・・そういう女性の意見は・・・」










そのまま、少し混乱気味になりながら俺は車を走らせ
なおちゃんの家の前まで送った。








雨に濡れないように、屋根ギリギリまで車をつけて
お互いに、お礼をいいながら手を振ってバイバイした。













なんか・・・完全にダメ出しだったなぁ・・・・

やっぱり、もぉ諦めるかな。











身を引くなら、いっそ会社辞めちゃうしかないな・・・
女のせいで、会社とか辞めちゃっていいのかよ(苦笑)














結局・・・・・逃げるしか・・・・俺にはないのか・・・・
気持ちも少しヤケクソになってきて、

どうでもいいって思うようになってきた。

















そうだよ、これ以上傷つきたくないから、















俺は逃げるんだよ。




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テーマ:不倫 - ジャンル:恋愛

未分類 | コメント:5 | トラックバック:0 |
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コメント

おはようございます。そっか~こんな展開になっていたんですね  でもなおちゃんの意見て ほんとに客観的に考えるとそのほうが いいんですよね・・・て感じです。つらいしね。 でも 簡単に諦めたりなんて 出来ないのでは・・・ 切ないですね


 
2007-03-29 Thu 08:20 | URL | aya [ 編集 ]
ちょっとキツイけど、なおチャンの言ってる事は間違ってはいないと思います。恋愛していると、なかなか自分の事って見えにくい。第三者は冷静な分、的を射てる気がしますね。友達とか近い人だと変に同情的になってしまうでしょうしね。
でも、頭じゃ解かっていても 人を好きになる事っていうのは感情だから コントロールが難しいよね。
脳みそとは裏腹に勝手に心が向かってしまうんですものね。
誰も平気で不倫なんてしていないと思う。
もちろん、えみチャンだって。
この恋を どういう形にしていくのか、それは二人で決めること。
いずれにせよ、後悔しないように生きたいものですね。
コータ君なら、可愛い彼女すぐ見つかりそうだけどなぁ・・・。(←そんな問題じゃないって?^^)
2007-03-29 Thu 08:38 | URL | ベル [ 編集 ]
いつもどうなったのだろうかと読むのが楽しみです
なおちゃんの意見…私も同感 
コータさんが苦しんでいるのは良くわかる
男女反対の立場はよくあるけど…やっぱり旨く行かないよ
でもね逃げないで欲しい~そんなことしたら後々までこの恋愛を引きずりトラウマになると思います

なおちゃんの言うように優し過ぎるから苦しむのだヨ 不倫するならもっとしたたかに…(*_*)

がんばれコータさん!!

2007-03-29 Thu 11:26 | URL | kakoladys [ 編集 ]
・・・なるほど・・・(´・ω・`)
確かになおさんの意見ももっともなのかな・・・
これからこの恋を続けても、幸せになるかって聞かれると、やっぱり「うん。」とは簡単には言えないし。えみさんが甘いんだって言われると、まあ確かにな・・とも思うかもな・・・なんか悔しいけど(>_<)
なおさんのアドバイスが、コータさんのこれからの行動を大きく変えそうですね。そしてえみさんの気持ちも・・・・

ちなみになちももしも自分が男性なら、なおさんのように「濡れたくないな・・・」って言われると、「じゃあ行ってあげるよ」って言ってしまうと思いますUu
そういう優しさはダメなのかな・・・・?逆にいいことのようにも思いますけどね・・・。うーんっ難しいっ(>_<;)
2007-03-29 Thu 11:49 | URL | なち [ 編集 ]
kakoさんのところから来ました。
最初から一気に読ませていただいて・・・感想などを一つ。

妻子持ちの彼と付き合って5年になる私ですので
なんとなくコータさんの気持ちが判る部分があり
読んでいるうちに切なくなったというか・・・
でもなおさんの言ってることは間違ってないなぁとも思います。

私もえみさんと同じ年齢で結婚しましたが、8年後に離婚しました。
それは好きな人が出来たからではなく、その場所に自分の居場所が見出せなかったから。
元旦那は悪い人でもなく嫌いじゃなかったけど、この人に自分の一生を預けていいのか?と疑問が生じた時に「絶対大丈夫」と思えなかったことも原因の一つです。
もしあの時に今の彼と出会っていたら、きっと彼と一緒になるために離婚していたと思います。
今の自分の生活に不満があって、そこから逃げ出したいと思うなら
受け止めてくれる相手が居るのなら周りの反対を押し切ってでも離婚したでしょう。

なおさんの言うように、えみさんはずるい人なのかもしれません。
いや、まだ若いって言った方が正しいのかも。
本人にそういったつもりが無くても結果としてコータさんに「過換気症候群」も出ていて・・・
ストレスって怖いですよ、自分じゃ判らないですから。

どういった事情でも離婚するって大変なんです。
入籍する時は簡単だけど、離婚には精神的肉体的負担が相当かかるんです。
21才のえみさんに相当な覚悟があって、それを全部受け止める自信がコータさんにあるのなら頑張って!と言いたいですが・・・
2007-03-30 Fri 21:10 | URL | 招き猫 [ 編集 ]

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